美咲会について

美咲会 Story

社会福祉法人美咲会は、
埼玉県入間郡三芳町にある特別養護老人ホームです。

「地域の方の役にたちたい」
その想いの「タネ」はこの地域に住む一人の女性から始まりました。

地域の方が高齢化していくなかで、この先介護は大きな問題になる。
将来のことをみんな不安に思っている・・・。
地域の方が安心できる場所をつくらなければならない―――

彼女はその「タネ」をまくために、
隣町の老人ホームで学び、たくさんの人に支えられて―――

1997年からみずほ苑が始まりました。

花が好きだった女性は、
美しく咲く会―――
で「美咲会」と法人に名前をつけました。
美しく咲く、美しく笑う、
そんなねがいがこめられた名前です。

美咲会の目的は美しい3つの大輪の花を咲かせること。
1つめは「ご利用者の人生」という花。
2つめは「地域福祉の向上」という花。
そして3つめは「働く職員の豊かな人生」という花。

3つの花はどんな花でも、その人らしい花だったらいい。
大きくても小さくても、赤でも白でも黄色でも―――。

3つの花を咲かせるためには、高く太くしっかりした幹がなければなりません。
幹はわたしたちの専門職としての実践で高く太くなります。

でも、人が人を支援することは実践は簡単ではありません。
いつでもむずかしいことばかり。
それでも、目の前にいる「相手」は「自分」を映す鏡のようでした。

嫌だな、つらいな…という気持ちはそのまま自分の対応としてあらわれ、そんな気持ちで向き合ってもうまくいかないことに悩むことの繰り返しでした。

いきづまった時に、
ちゃんと考える。深く考える。とことん考える。
一生懸命考える―――。

そうすると必ず道が出てくることを実践から学びました。
大事にしたいことは、
みんな私たちが向き合っている「人」が教えてくれました。

そうして、幹が少しだけ高く、太くなっていきました。

花を咲かせるために、幹をしっかりさせる。でも、じつは花や幹を支えているのは地中に埋まっている「根っこ」でした。
根っこは見えないけれど、一番重要な働きをしています。

成熟した太い根は植物全体を支え、若い根は地上に見えている幹や葉や花に栄養・水分を運んでいます。
根っこはすごい速さで生長し、前に前に伸びようとして、決してあともどりはしないそうです。
根っこの生長には「空気」と「水」と「養分」が必要なんだっていうことをある人から教えてもらいました。

そしてまた、美咲会のことを考えてみました。
植物の根っこに必要な「空気」と「水」と「養分」は、
私たちにとっては
「コミュニケーション」と「待遇」と「学び」です。

地中に埋まっている根っこの中心は、
人が人を支援することを支える「倫理観」です。
人を支援する私たちが「人」に対して
どうありたいか、みたいなものです。

そして、根っこのまわりには
「知識」や「技術」という力が必要です。
それらを吸い上げて、たくさんの実践を通して、幹を太くし、3つの大輪の花を咲かせる―――。

「利用者」「地域」「職員」というそれぞれの「自分らしい花」を目指して。

いつかいろんな花が咲き誇る花園になっておくれ…。

法人	人材育成事業生活困窮者支援事業子ども食堂認知症サポートセンター（オレンジサポートセンター）等
みずほ苑	特別養護老人ホーム・ショートステイ・デイサービスセンター在宅介護支援センター地域包括支援センター
関沢みずほ苑	グループホーム小規模多機能ホーム地域包括支援センター

1997年 3月	社会福祉法人美咲会設立
1997年 4月	特別養護老人ホームみずほ苑開設
1997年 5月	在宅介護支援センターみずほ苑開設
1997年 6月	デイサービスセンターみずほ苑開設
1999年11月	ホームヘルプサービスセンターみずほ苑開設
2006年 3月	ホームヘルプサービスセンターみずほ苑事業休止
2006年 5月	特別養護老人ホームみずほ苑増床（ユニット型）
2014年 4月	グループホームみずほ苑開設小規模多機能ホームみずほ苑開設地域包括支援に対する相談支援事業開始
2016年 4月	地域包括支援センターみずほ苑みよし（三芳町）開設
2018年 4月	社会福祉の増進に資する人材育成・確保に関する事業開始
2020年 4月	奨学金制度—学福連携プロジェクト創設　他法人協同運営開始
2021年 4月	埼玉県いのちを大切にするテレワーク実践企業へ登録
2021年 5月	こども食堂あにマート運営開始
2022年 1月	一般社団法人kaigo福祉Lab 他法人協同事業開始